
朝9時に家を出て、クルマ二台で岐阜県土岐市に向かいました。チューバマンショー&フレンズ、本来の目的はこちら。高校生の吹奏楽発表会でのゲスト演奏です。
ゲスト演奏と言っても、1時間たっぷり。
まずは、チューバマンショーの登場。大ホールのステージにまずはチューバマンが独りで演奏しながら登場して、ビートを刻み出すと、ユーフォマンが客席後ろから登場するという、いつもの感じです。客席後ろのドアの影に隠れていたら、開演に遅れて来た高校生に見つかって、一緒に写真撮ったりしました。今回は、高校生の皆さんと直接触れ合う時間は無かったから、これが唯一の高校生との写真になりますねー。チューバマンショーをひとしきりやった後、アンスリウムの2人の登場。チューバって、ユーフォって、身体がデカイにいちゃんでなくても、華奢なおねいちゃん2人でも見事なステージができるんですよー。というメッセージ付き。チューバマンショーは、あまりにも飛び道具的で、現実的でない部分もあると思うのです。「あぁ、なんか、あんな変な人達だから、あんなことができるんだ。」みたいな。
そして、小久保まいさんの登場。
紹介する時に「管打楽器コンクールユーフォニアム部門の部、最高位を受賞しました、小久保まいさんです!」と変なこと言ってしまいこっぱずかしかったです。
小久保さんコーナー、緊張感のあるどソロから始まるました。本来、ピアノ伴奏のあるコンチェルトを短いバージョンにして、伴奏無しで。こういうこと、嫌がる人もいると思うんですが、小久保さんは「慣れてますから」と、さらっと引き受けてくれました。
自分で、自分の音が、いま、音大生が目指しているような音色ではないということは解ってます。それはそれでプライドを持ってやっていますが。
でも、こうやって、小久保さんの音をどソロで聞けたというのは、高校生にとって、すごーく良いことだろうなあと思いました。
目指すのはこっちですよ!高校生の皆さん!
どソロの次は、小久保さんとユーフォマンのデュオ。
Song go Ina という、ユーフォニアムの有名なバラードを、勝手にデュオで演奏しました。ぼくは、ピアノ譜を見ながら適当に音を選んで絡む感じで。
そして、次は、小久保さんソロ、ユーフォ×1、チューバ×2の編成で、ナポリという変奏曲を演奏。小久保さんに超絶技巧を披露してもらいました。
そしてそして、チューバマンショー&フレンズ、フル編成、7人でのバリチューアンサンブルへ。
普通のバリチューの曲やれば良かったのかも知れないのですが、「何か、圧倒的な感じを」と言われていたような気がするので、先日、香川で演奏してきた、スペインと、ザ•チキンを吹き倒すことにしたのです。
ともすれば、こぢんまりとモコモコ。とは正反対を目指しました。ものすごく音が高かったり低かったり、デカかったり、小さかったり、カッチリだったり揺れ動いたり。
終演後、ちょっとだけ休憩して、一行は一路、名古屋市内を目指します。
夜は、植村楽器さんにて、もう一つライブを敢行します。
この日、結構な雨が降ってたのですが、内心、良かったなあと思ってました。ありがたいことに、ご予約のお客さんで既に満席状態で、当日のお客さんがたくさんみえたら、立ち見になるか溢れるか、と嬉しい心配をしていたのです。
もうね、メンバーの顔ぶれから、移動距離から、会場の雰囲気から、当日の天気まで。何から何まで、全部、ちょうど良いという。奇跡です。
という訳で、開場時間を早めて、割と早い段階で部屋がぎゅうぎゅうの満員御礼になってしまったので、開演までの間に、急遽、小久保さんとの対談コーナーを設けました。演奏家の生の声を聞いたことが有るか無いかって、ものすごく大きな違いだと思うのです。コンサートで喋らないのは、なんだか当たり前になってますが、せっかくこんな機会なので。
あとは、基本的に昼間にやった演目と同じなのですが、やっぱり会場が違えば内容が違ってきて楽しかったです。
誤解をされるといけないので、一応、こんなところで補足しておきますが、オープニングを飾ってくれたアンスリウムのお二人、ぼくは、監修も口出しも何もしていません。何から何まで全部自分たちで作り上げています。もちろん、楽曲も。
小久保さんコーナーでは、小久保さんから、何で自分がここに居るのか、何でフィットしているのかというのを、自分の口からあつく語ってくれたりして。それがものすごく嬉しくて。
ライブ、みなさまのおかげを持ちまして無事に終了しました。
終演後の打ち上げは、台湾料理の味仙人へ。決して台湾には存在しない名古屋産まれの名古屋名物、台湾ラーメンの、しかもアメリカンという、行ったことがない人にはわけの解らないであろう注文をしたりして。
今回、実はギョーカイ的にはジューダイなことをしたような気がするのですが、こういうのを、東京でなく、地方都市でチョボっとやってるのが良いですね。次は、浜松あたりで、その次は、大阪あたりで。その次は、台北あたりで。台湾ラーメン食べながら。
あまりにも濃密で充実した二日間で。浜松組みと別れる時、なんだか泣けてきてしまいました。あぁ、こんなのまたやりたい。
写真、撮ってる時間的、精神的余裕がなく、紙コップの写真しか無いという。。。