以前、ライブにお越しいただきましたお客さんに、スピーカーの話を聞きまして。所謂オーディオ系の話なんですが、名古屋市に、スピーカーを手作りしている、その筋では有名な方がいらっしゃるということを聞きまして。
ぼくは、ハイエンドオーディオとかは、それ程興味無いのですが(ベンツに乗せてもらうのと同じで、良いのは解るんだけど、自分のものにすることは不可能なので、どうしようもない)「自分のかけたいCDを持参すると良い」という文句に誘われて行ってきました。
自分のCDは、果たしてどういう風に聞こえるのかと。
信じられないような場所に、工場がありまして、可愛いおじいさんが出てきて。暗い二階へ通されて、まるで映画のようなシチュエーションでスピーカーを目にしました。何型とか、そういうのわからないんだけど、とにかくデカイです。
それで、いろんな音源聞かせて貰って。自分のCDもかけさせて貰って。これは予想できていたことなんだけど、録音や、ミキシングのエンジニアさんが何をやりたかったかというのが、細かく解るんですね。この楽器をこっちに配置して、こうこうこういうエフェクトをかけてという。良すぎるオーディオで、いろいろいじくってあるものを聞くのはなんだか、あまりよろしく無いなあ。当たり前だけど、ホールなんかの一発録音モノなんかは、それはそれは楽しめました。
そして、蓄音機なんかも実演して見せてくれて。理屈では分かっていたけど、電気を使わずに、ものすごい音量が出るのです。初めて見た。驚いた。
今回、オーディオを見せて貰ったもう一つの理由というのがありまして。昨年末に東京でレコーディングしてきました、ベーシスト熊坂義人さんのプロジェクト「大福大録音」ですが、これ、出来上がりが、レコードなのです。自分ちでは聞けないのです。三月末には、レコードが手元に来るはずなのだけれど、それも、ここに来て、改めて聞かせて貰おうと、そういう約束もしてきました。レコード!そして、このシチュエーションは楽しみ!