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GetFunked! 闘うジャズユーフォニアム奏者 照喜名俊典

『照喜名俊典』の格闘日記!! HPはコチラ→http://tterukina.com/ 音源、スケジュールなど

うまく言えない

留学中のこと。アレンジの授業で、先生がしきりに、
「じゃあ、この曲のどこがどういう風にいいと思うんだ?」
「どこがどういう風に駄目だと思うんだ?」

と質問する。なかなか的確な言葉が見つからなくて、皆、シドロモドロする。
そうすると、先生は「表現する言葉を持ちなさい。」と、いつも言っていた。


まー、当時は「ふーん。」と、鼻をほじりながら、適当に流していたんだけど、最近、ようやくその意味が解った。

僕は、演奏会やライブを見に行った後、みんなで感想を語り合うのがあまり好きではない。
「やっぱり、あのドラムはあの人ならではのドラムだよねー。」とか、
「あそこの5拍子が2+3でどうたらこうたら。」だとか。

そういうものを聞いていると、自分の頭の中にある「漠然とした感動、あと味」というものが一気に薄れてしまう気がして。。。黙って家に帰って、余韻を味わいたい。

まー、それはそれで良いと思うんだけど、問題は、次の日。
「その漠然とした感動を、言葉にする作業をしなければ。」と思う。

そう思うようになったキッカケは、とある娘っこ。
この人は、よく音楽に付いて語る。
実は、今までは、ソレを、「おー、若いのー。熱いのー。」くらいにしか思っていなかった。

最近、その子が貸してくれたCDに、えらく感動してしまった。
それで、その旨を伝えたかったんだけど、どこにどう感動したのかが伝えられない。
「よかったヨよかったヨ。」としか言えなかった。

そこで気が付いた。ひょっとして、
「言葉で表現できない=何がどう良かったのか解っていない。」
もしくは、
「言葉で表現するとしないとでは、吸収できているモノが違うのでは。」と。

そうかそうか。みんな、それをやっていたのか。


そう思うと、
「人の感想なんてどうでもいい。自分がどう感じるか、だ。」
とか思って、読む事は無かったCDのレビューなんかも、
「他人が、表現に使っている言葉を勉強する。」
という観点で読めて、面白い。


結局、言葉で自由に音楽を表現できるようになっていたら、その言葉を、自分の演奏やアレンジなんかにすぐに反映できる状態になっているという事だなあ、と。
「人に教えて、初めて身に付く。」というのも、そういう事か。

ここまで書いてみて、なんだか、すごく当たり前のことを書いているようなんだけど、
「言葉にする、しない」では、違うのだ。
という趣旨で書いているのだ。
  1. 2005/11/25(金) 01:07:33|
  2. 音楽|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:5

コメント

なんだか

哲学的なお話ですねぇ
僕は、ロジャー・ボボ先生に「***と****のプレイ、どっちが好きか?何でだ?」って言われた時に返事に戸惑いました。
日本人の癖でしょうかね?発言力が無いっていうか少ないっていうか。

そういうのを考えるとトシさんみたいに哲学的になっちゃいますよね。ムズイムズイ
  1. 2005/11/27(日) 13:24:17 |
  2. URL |
  3. ひでひろ #-
  4. [ 編集]

テレビのグルメリポーターまでいくとアレですが、音楽に対するボキャブラリーは持っていないといけないなあ、と思うのです。
  1. 2005/11/27(日) 21:50:59 |
  2. URL |
  3. ℡キナ #-
  4. [ 編集]

ひょっとすると

コメントというものは、他人に聞かせ、納得させる為の物なので、自分が納得しなくても、どうにかこうにか説明できれば楽かもですね。笑
食べ物の場合、味・食感・塩加減・香り等をチョチョイと言えばそれなりのコメントになるでしょうけど、ソムリエみたいな人になると「どこそこの土の香り」とか、そんなコメントが出ますよね。

音楽の場合。う~ん、音程が良かったとは言えないですね。笑 適当にいきましょ!
  1. 2005/11/28(月) 00:51:35 |
  2. URL |
  3. ひでひろ #-
  4. [ 編集]

「ボキャブラリー」= 知識と経験、蓄積ってことになるのかな?
 確かにミュージシャンであるからには、一通りの「スタイル」や常識は知らないと恥ずかしいけど、俺はプレイヤーだからショウモナイ過剰な知識や借り物の言葉で武装した「評論家」にだけはなりたくありません。それじゃファミレスやネットで口角泡を飛ばしている奴らと一緒じゃん。ま、基本的に俺は雑誌でレビューなんか書いてる手合いも同類だと思ってるけど。


こういう事書くと、楽器は上手な馬鹿や、どっかの掲示板で「自分の音楽自分の音楽」って騒いでる馬鹿が喜ぶだけかも知れないけどさ、多少拙くても、自分の言葉で、表現で好きな音楽を語ることが出来る事が大切なのかな?と思ったりします。

  1. 2005/11/29(火) 03:27:12 |
  2. URL |
  3. Tubaman #Kywjy1uI
  4. [ 編集]

漫画家の「ちばてつや」は弟の「ちばあきお」が漫画家になろうとしたときに、たくさんの漫画本を読ませたそうです。

感動して泣いている弟に兄は「お前が泣いていたら駄目なんだ」と。
「どこに感動してなんで泣いているのかちゃんと考えろ」と。

子供の頃に自伝漫画で読んだエピソードですが、かなり好きな話です。
  1. 2005/12/02(金) 04:06:36 |
  2. URL |
  3. 鬼頭 哲 #-
  4. [ 編集]

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